2009/11/06

芙容グループ40周年記念演奏会によせて

芙蓉グループ合唱祭の成功おめでとう。久しぶりに、本格的な合唱を楽しみました。

ハーモニーも美しく、声も良く出ていて日ごろの練習の成果が充分発揮されていた。

何処の混成合唱団もアルトに数で圧されて、特にテナーが貧弱になるが、そんなアンバランスもなく調和が取れていた。

男声は精鋭揃いで高音、低音ともに卓越した響きを聴かせてくれた。

親しみやすい世界の歌から・・・では「黒い瞳」が情感にあふれ、「箱根八里」は切れ味の良い歌声が心地よかった。

やはり圧巻はシンフォニーオーケストラつきの「土の歌」とラストの「アイーダ」よりの合唱曲。量感とダイナミズムに溢れ、時にしみじみとしたリリシズムも伝わり、激しく、美しく、万感迫り来て感動的だった。

スタンディングオベーションを送りたかったが、日本人は慎ましいというか、感動すら表現するのをたじろぐのか、誰もそうしようとしないので私もその習性に従った。そして余韻を味わった。

「土の歌」を聴きながら、昔朝日の合唱祭で歌った合唱組曲「蔵王」を思い出していた。そして勝子は美知の歳で歌ったショスタコビッチの「森の歌」を彷彿としたという。

私は、又12月の第九への情熱が燃えたぎってきたようだ。英二